日々是好日也 1月の記


-海外進出企業の多国化対応の明暗-

日本も新年が明けてだいぶ日が過ぎ、お正月気分もなくなって来た事と思います。しかし、中国ではこれから新年(2/10)を迎えます。*中国は、旧正月(2/10)で年変わりなので今(1/22)は年末です。「去年の資料が欲しい」と言ったら2011年の資料を送ってきました。何となく歯痒い自分がここにいます。(-_-;)

とは言え日系のお客様は日本と同じなので、新年の挨拶回りをして参りました。挨拶がてら出て来る話は、昨年の尖閣問題以降の日本製品の販売不振の事で、やや持ち直したと言ってもまだ低迷をしています。当然部品供給のサプライヤー企業にも影響していて、対前年同月比の50%落ちだの60%落ちだのとの言葉も聞こえてきます。

しかし、ここで明暗を分けたのが、販売先の多国化率でした。欧米や韓国企業などに恒常的に販売をしていた日系サプライヤーは、日頃の商売は価格の点や商習慣の違いから問題が発生するケースが多いので、一筋縄ではいかず難しいとは言いつつも、ここの所の売り上げ自体は大きく落ちていないとの事でした。つまり日本車が売れなくなった分、欧米車が売れて穴埋めをしてくれているので±0と言う勘定らしいです。

販売先を、安定的で商売のしやすい日系企業一本にしていた企業と、多少トラブルが発生しても日系以外の外資に販売していた企業では、完全に明暗が分かれてしまいました。

自ずと、主力を日系企業にしていたサプライヤーは他国の外資系企業に販売先を広げて、多国化を進める事で日中間に起因するリスクヘッジを取る企業が増えています。当然その時は、ローカル企業との競争にもなるので難しい事ばかりだそうですが、持ち直すためには仕方がないとの事でした。

それに輪をかけて、購入側の日系企業も日系サプライヤーからの購入だけではなく、ローカル企業からの購入を推奨し始めている事から、日系のサプライヤー企業もいよいよ販売市場としての中国と言う見方をしなければならなくなったと言う事になるのでしょうね。

今年も「日々是精進也」は続きそうです。(-_-;)

20121208_123737大雪の大連空港です。

ここ数年、中国も降雪が多くなってきています。

日陰の雪は4月まで残っています。

 

 

One Comment

  1. 中村貞之 2013年1月23日 at 7:44 AM

    明けましておめでとうございます。
    今年も色んな情報を発信して下さい。
    勉強させて頂きます。
    宜しくお願い致します。

     

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